五月雨結(21)「希望ヶ峰学園を捜査するよ!」
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- 1 : 2014/02/21(金) 21:53:01 :
- ダンガンロンパ霧切のキャラ、ネタバレあります。
捏造設定もあります。
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- 2 : 2014/02/21(金) 21:55:46 :
- 霧切「あ、あなたはまさか・・・」
結「霧切ちゃん・・・久しぶりだね」
霧切「私が中学1年生の頃に犯罪被害者救済委員会の陰謀を暴くために共に事件に巻き込まれ、
私を庇って焼死したはずの結お姉さま享年16歳!?」
結「死んでないよ!確かに死亡フラグ乱立してるけど新刊が出ない限りセーフだから!
まだ殺さないで!」
霧切「それじゃ私が両手を火傷した説明がつかないじゃない。火傷損だわ」
結「私が死んだ方が得なの!?わたしを助けて火傷を負ったとかでいいでしょ!」
霧切「チッ、私の悲劇のヒロイン的要素が無くなるじゃない・・・」ブツブツ
結「うう・・・信じて送り出した霧切ちゃんがグレてた・・・」グスッ
霧切「冗談よ。私もまた会えてうれしいわお姉さま」ダキッ
結「!そ、そうだよね!えへへ・・・///」
霧切(チョロいわ)
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- 3 : 2014/02/21(金) 22:02:48 :
- 結ちゃんは生きてて欲しいです(切実)
2巻の惨事に巻き込まれて結ちゃんの心情が心配です
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- 4 : 2014/02/21(金) 22:09:23 :
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霧切「ところで結お姉さまは何をしに来たの?
あなたは探偵としては超高校級とは言えないしそもそも年齢的に無理があると思うけれど」
結「いや、わたし無理して若作りしてるキャラじゃないからね。
外見的にはまだまだ高校生でいけるぅ~とか思ってないからね?」
結「探偵が現れる理由は一つ!そこに事件があるからだよ!」
霧切「事件・・・?私も探偵としてこの学園に常駐してるようなものだけど事件なんて聞いたことないわ」
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- 5 : 2014/02/21(金) 22:34:22 :
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結「そうか・・・霧切ちゃんも知らないんだね・・・」
霧切「希望ヶ峰学園で事件が起きてたとしたら真っ先に私の耳に入るはずよ」
結「実はまだ事件が起きたわけじゃないんだけど・・・ここの生徒を名乗る人物から匿名で手紙が届いたんだ」
結「『この学園には現在も逃亡中の殺人鬼が潜んでいる』ってね。わたしはその情報の真相を確かめに来たってわけ。
もし本当なら見つけ出して通報するなり捕まえるなりしなきゃならないしね」
霧切「ふっ、なんとも胡散臭い話ね。そんな手紙を信じるなんて・・・んっ?殺人鬼??」
結「そう、『超高校級の殺人鬼』ジェノサイダー翔だよ!」
霧切「」
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- 6 : 2014/02/21(金) 22:49:08 :
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霧切「というわけなのよ・・・」
苗木「霧切さんの昔の相棒かあ・・・どんな人なんだろう」
山田「中学一年の頃ということは霧切響子殿のロリ切時代を知ってるというわけですなあ。
しかも百合百合な関係とは創作意欲をそそられますぞ・・・デュフフ」
腐川「も、も、問題はそこじゃないでしょ!?このままじゃあたしが捕まるのよ!?」
霧切「そう、腐川さんがジェノサイダー翔だと知っているのは私達クラスメイトだけよ。
だからみんなには腐川さんが捕まらないように協力してもらいたいの」
十神「ふん、ちょうどいいじゃないか。腐川が殺人鬼なのも現在逃亡中なのも全て事実だろう。
さっさと捕まって刑務所でも処刑台でも連れて行かれればいい」
朝日奈「ジェノサイダー翔は別の人格なんだから腐川ちゃんに罪は無いよ!」
大神「うむ。十神よ、仲間を売るつもりなら我が黙ってはおらぬぞ・・・」ゴゴゴゴ
十神「・・・チッ」
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- 7 : 2014/02/21(金) 23:18:16 :
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桑田「・・・じゃあとりあえずその五月雨結ってのに話しかけなきゃいいんじゃね?」
霧切「いいえ。結お姉さまは今生徒に事情聴取して回ってるわ。あなた達にもそのうち聞いてくるはずよ」
セレス「その時にうっかり口を滑らせないよう気を付けるというわけですわね?」
大和田「けどよー、その女は霧切の相棒だったほどの探偵なんだろ?俺達の嘘なんか簡単にバレるんじゃねえのか?」
霧切「その点については大丈夫よ。結お姉さまは行動力はあるけれど肝心の推理はかなり残念だもの。
昔一緒に捜査してた時はジャンプ力くらいしか取り柄の無い、潔くかっこよく生きてるだけのお姉さまだったわ」
舞園「世界を革命できそうな人ですね!」
江ノ島「うぷぷぷ。残念な姉属性キャラなんてお姉ちゃんの立場が無いね」
戦刃「むむ、ジャンプ力なら負けないよ」
江ノ島「そういうこと言ってるんじゃねーっての」
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- 8 : 2014/02/21(金) 23:24:18 :
- 期待です。
五月雨結のssは初めて見ました。
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- 9 : 2014/02/22(土) 23:45:46 :
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葉隠「つーかいくら探偵でも根拠はイタズラかもしれねー手紙だけだべ?
それだけで学園の中を自由に調べまわっていいんか?」
石丸「そうだ!セキュリティも何もあったものでは無いではないか!」
霧切「学園長の許可は取りつけたとは言っていたわね。全校生徒の名簿も受け取っているらしいわ」
苗木「じゃあ霧切さんのお父さんが許可を?」
セレス「生徒名簿まで渡すなんて随分気前がいいんですのね。生徒のプライバシーを何だと思っているのやら・・・」
山田「安広多恵子殿は本名がダダ漏れですから気が気じゃ無いでしょうなあ」
セレス「オラァッ!」ドゴォ!
山田「ブヒィッ!ヒールで顔面はやめて!」
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- 10 : 2014/02/23(日) 00:14:23 :
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―回想 学園長室―
霧切仁「娘が以前お世話になっていたそうだから私も協力してあげたいんだけどね。
根も葉もない噂だけで生徒の個人情報を公開するわけにはいかないんだよ。
その手紙が本当にここの生徒が出したものかも疑わしいからね」
結「そうですよね・・・ところでここに私が昔撮影した霧切ちゃん中学1年生の写真データがあるんですけど」
霧切仁「これが全校の生徒名簿だよ。あとは学園内のマスターキーと学園長権限のある電子生徒手帳があればいいかな?
そのデータが先に本物か確認させてもらうからちょっと待っててくれ。」
結(この学園大丈夫かな・・・)
―回想終わり―
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- 11 : 2014/02/24(月) 01:31:55 :
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苗木「とにかく、ここにいるボク達が口裏を合わせていれば腐川さんがジェノサイダー翔だって気づかれることはないんだよね?」
腐川「そそそそうよ!あんた達、何があっても喋るんじゃないわよ・・・!」
葉隠「なぜか上から目線だべ」
霧切「他のみんなはそれで大丈夫でしょうけど、腐川さんに直接聞き込みされるのが一番危険だと思うわ」
朝日奈「そっか!ジェノサイダー翔になってる時に話しかけられたら台無しだもんね!」
舞園「どんな時でもあのテンションのままですからね。今までどうやって隠れてきたのか不思議なくらいです」
桑田「会話中にくしゃみでもして入れ替わったらやべーしな」
葉隠「元のままでも腐川っちのことだからテンパって何言い出すか分かんねーべ?
突然奇声を発しながら走り去ったりしたら怪しすぎるべ」
腐川「あ、あんた達アタシを何だと思ってるのよ・・・!」グギギ
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- 12 : 2014/02/25(火) 00:53:10 :
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霧切「そういうわけだから、腐川さんにはしばらく自分の部屋で大人しくしててもらうわ」
舞園「そ、それは流石に可哀想じゃないですか?」
山田「大丈夫ですぞ。作家たるもの紙とインクさえあれば部屋から動く必要などないのです!
拙者など原稿に没頭するあまり20日は外に出なかった時期がありましたぞ」
腐川「あ、あんたと一緒にしないでよ・・・!アタシは2週間で限界よ・・・!」
苗木「はは・・・大丈夫そうだね・・・」
葉隠「部屋の中でジェノサイダーと入れ替わっちまったらどうすんだ?結局部屋から出ちまうべ?」
大神「ならば我が腐川の部屋を見張ろう」
霧切「そうね、部屋の前で張り込むのは目立ちすぎるから大神さんには食堂で待機してもらうわ。
誰かが寄宿舎から移動するとしたら必ず食堂の前を通るはずだから」
朝日奈「じゃあ私はさくらちゃんが退屈しないように一緒に食堂にいるね!」
大神「ふっ、すまんな朝日奈・・・」
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- 13 : 2014/02/25(火) 01:13:38 :
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霧切「これでほぼ万全だと思うけど・・・念のために図書室の資料を隠してしまいましょうか」
苗木「そういえばジェノサイダー翔事件の極秘資料があるんだっけ・・・」
大和田「図書室なら不二咲が用があるっつって行ってるはずだ。俺が持ってくるように言っといてやるよ」ピッピッ
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- 14 : 2014/02/26(水) 01:13:29 :
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-図書室書庫-
不二咲「うん、分かったよぉ大和田君」
大和田『おう、頼んだぜ不二咲!じゃ、また教室でな』プツ
不二咲「えへへ・・・大和田君に頼りにされちゃったぁ」
不二咲「え~と・・・ジェノサイダー翔の資料ってどこだったかなぁ?」
不二咲「あ、あった、けどよりによって一番高い所だよぉ・・・」
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- 15 : 2014/02/27(木) 00:36:00 :
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不二咲(大神さんでも台に乗らなきゃ取れない高さだよぉ・・・うう、どうしよう・・・)グスッ
結「学園長が言うにはここにジェノサイダー翔事件の資料があるそうだけど・・・お邪魔しまーす」ガラ
結「・・・ってあれ?君こんな所でどうしたの?」
不二咲「う、あ、あの、一番上の本が取れなくってぇ・・・」
結「うーん、あの本か・・・よし!私に任せて!」
ピョーンッ パシィッ
結「はい!これでいいかな?」
不二咲「わあ・・・!あ、ありがとうございます!」
結「ふふっ、良かったね。でも君みたいな可愛い子がいつまでもこんな埃っぽいとこにいちゃ駄目だよ?」ナデナデ
不二咲「は、はい・・・(かっこいい・・・///)」キュン
結「・・・あ!この本、私が探してた資料だ!ごめん、持っていっていいからメモだけ取らせて!」
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- 16 : 2014/02/27(木) 00:38:51 :
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不二咲「というわけなんだぁ」
霧切「それじゃ資料を回収しても意味が無いのよ・・・」
大和田「ま、まあ仕方ねえじゃねえか。不二咲は霧切の説明受けてねえからその女の顔も知らねえんだしよ」
山田「百合と見せかけてノーマルだと・・・!ありですな!」
セレス「ていうか男が可愛いとか言われて何ときめいてやがるんですの」
不二咲「すごかったなあ・・・あんなに高い本棚を垂直飛びで一番上まで届くんだよぉ」
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- 17 : 2014/02/28(金) 00:24:31 :
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桑田「なあ、その五月雨って苗木みたいな天然ジゴロなわけ?」
苗木「ひ、人聞きの悪いこと言わないでよ!」
不二咲「そういえばどことなく苗木君に似てた気がするよぉ」
霧切「確かに私が知っている結お姉さまは女子にモテモテだったわ。油断してるとGL展開に持ち込まれるわよ」
苗木「霧切さんがそうだったように?」
霧切「・・・苗木君のクセに生意気よ///」
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- 18 : 2014/03/02(日) 01:58:17 :
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霧切「まあ資料の回収はおまけみたいなものよ。結局は私達が捜査をやり過ごせるかどうかにかかってるわ」
腐川「あ、あ、アタシは部屋から出なければいいんでしょ・・・?」
朝日奈「私とさくらちゃんが食堂で張り込みだね!」
霧切「そう、もし腐川さんが部屋から出るかお姉さまが食堂を通りかかったら足止めして。手段は任せるわ」
大神「よかろう」
舞園「私達その他は普通に生活してていいんですよね?」
葉隠「話しかけられたら適当に誤魔化せばいいんだべ?」
霧切「できれば話の流れでジェノサイダーの噂はデタラメって方向に持って行って欲しいわね」
セレス「演技に力が入りますと失言のリスクがありますわ。普通に話すだけでも危なっかしい方もおりますし・・・」
葉隠「?何で俺を見ながら言うんだべ?」
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- 19 : 2014/03/02(日) 23:13:08 :
- 苗木「と、とにかくさ!みんな集まってると怪しいから一度解散しようよ!」
霧切「そうね、各自幸運を祈るわ」
舞園「なんだか楽しくなってきましたね!」
石丸「人を騙すというのは気が引けるがクラスメイトの為に団結して行動するのは良い事だな!ハッハッハ!」
ゾロゾロ・・・
苗木「じゃあ霧切さん、ボクも部屋に戻るね」
霧切「ダメよ。苗木君は私とお姉さまを尾行してもらうわ」ガシッ
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- 20 : 2014/03/03(月) 01:29:16 :
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苗木「ええっ!?な、なんでボクが!?」
霧切「もちろんお姉さまとみんなの監視の為よ。セレスさんの言った通り高確率でボロを出しそうな人がクラスに何人かいるわ」
苗木「だからってボクが一緒に行く必要は無いんじゃ・・・」
霧切「苗木君なら修羅場になってもなんだかんだで誤魔化せそうだもの。たまにはその幸運の才能を発揮しなさい」
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- 21 : 2014/10/27(月) 13:57:49 :
- おもしろいから頑張って読きを書いてくれると嬉しいです
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